ケツ日記

子育て主婦の女性目線での痔持ちの記録。

入院。2日目 手術当日②

「はい、終わりました。これが摘出したイボね。思っていたよりも酷くて、四ヶ所切除した。だから今回は範囲が広かったから、皮膚移植にしました。そしてこれがポリープ。でかいね。こっち側のこの辺が肛門から出てたんだね〜。一応ガンじゃないか検査に出すね。大丈夫だと思うけど」

と説明しながら、さっきまで私の中にいたイボ様たちをツンツンいじっていた。思わずじっと見た。ポリープは長さや先端の丸さがまるで大人の小指くらいあった。


先生ありがとうございました。と頭を下げた。

その後、手術台からストレッチャーに転がされて、ガラガラ運ばれて、部屋に移動した。階段しかない病院なので、手術後は手術室の近くの部屋で一泊するんだとか。麻酔が効いていて下半身の感覚は全くない。尿管にチューブを入れられたけど、これ便利だなぁとぼんやり考えていた。


ウトウトと時間を過ごしていたが、急に胸が苦しくなって腕が痺れるように痛くなってきた。咳き込んで上手く息が吸えない。ナースコール!と思ったら看護師さんが血圧を測りに入ってきた。その旨を伝えたら、点滴の勢いが少し強かったかもと落とす速度を弱めてくれた。だんだん楽になって、少し寝たり起きたりを繰り返して、痛み止めを飲んで消灯。夜中何度か目が覚めたけど、痛みはそれほど感じなかった。


後から聞いたんだけど、手術は1時間半くらいかかった。結構長い方だと看護師さんが言っていたので、なかなか大変な手術だったようだ。

そこまで悪化させてしまった事を改めて反省した。でも、それと同時に凄くホッとした。普通の肛門の生活がどんなものかが分からない(笑)


夫と母と大事な友人にすぐに連絡した。みんな安堵していた。早くみんなの顔が見たくなった。

入院。2日目 手術当日

朝の下剤を二回繰り返し、泣きながら排便に耐えた後は、手術着に着替えて点滴をされた。

10時から14時まで、特にすることも無くテレビをダラダラ見て過ごした。


14時に看護師さんが迎えに来て、一度ナースステーションで血圧と体温を計測。パンツを脱いで、頭に帽子を被った。麻酔に備えての筋肉注射を打たれる。説明されたけどよく覚えていない。久しぶりの筋肉注射はやっぱり痛かった。

準備のため暫く待たされた。とは言っても10分くらいだったと思うけど、3倍くらい長く感じた。

手術室へ通されると、まず手術台の上に座った。背中を丸めて、腰椎麻酔をどこに刺すか探られる。何度も爪で跡をつけられるのが痛かった。背中全体を入念に消毒される。細い針を刺しますと言われて、チクッとしたら一度停止。髄液が出てくるのを待つらしい。それを確認したら麻酔薬が入れられた。温かいような感覚が足に伝わってくる。

手術台へはうつ伏せの状態で寝そべり、右腕に血圧を測るベルト。左手人差し指に機械を付ける(無知なので何をみる装置かは知らない)

足先の感覚がだんだんと消えていくのが分かった。指をそっと動かすけど、それもやりにくくなってくる。先生が「足を消毒しますね。これ冷たい?」と言って拭いているけど、擦られている感覚はあっても温度は分からなかった。「じゃあこっちは?」と太ももの方も触られるとそっちは冷たかった。「麻酔効いてきたね。そろそろ始めよう」とカチャカチャ金属の音が聞こえてきたところで、看護師さんが私の耳にイヤホンをつけてくれた。

BGMはJ-POPのオルゴールバージョン。10年以上前のヒット曲が延々と流れていた。


引っ張られたりする感覚は分かるからと事前に言われていたのもあったので、手術中気分が悪くなることなどは無かった。ただ、結構ガシガシやるんだな〜とぼんやり考えていた。下半身の感覚は無いし、なんだか暖かくてウトウトしていたら、曲が終わってしまった。新しいCDに変えてもらったが内容は同じようなものだった。二度目の睡魔に襲われていたら「じゃあこれでOKかな」という声が聞こえて、手術が終了したのが分かった。

先生が血のついた手袋のまま銀色のお皿を持って近づいてくる。

入院。2日目

結局2時にナースコールを押して、お尻が痛くて眠れないと話したら普段愛用(?)しているヘモレックスを持ってきてくれた。

「あれ?軟膏持ってるって聞いたんですが…」と夜勤の看護師さんが言ってきたので、持ってません!何も( ;∀;)!と会話。

日中、痛くなったら薬は使えるの?と聞いた私の話し方が、持ってきているから使っていいの?と看護師さんは捉えた模様。伝えるって難しい。


残念ながら腫れ上がっているイボ様には手遅れで、朝までズキズキ痛くて、浅い眠り〜起きる〜浅い眠り〜起きる〜の繰り返し。

なんだよぉ。朝までぐっすりコースかと思ってたのに、いつもとなんら変わりない睡眠の質じゃないか…


目覚めて便意がきてトイレに行くも…いたたたたたた!!!!!

いっ……!!!

いたたたたたたあああ!!!!!


痛い!傷に!しみて!凄く痛い!!!

泣きながらお尻を拭く。水様便だけどまだ食べた物が出て来ている。昨夜置いていって貰ったヘモレックスが、2つ一気になくなった。(痛すぎて排便前に注入、排便後も痛いから注入)

大汗かいて、涙がポロポロ…キツイ…


この後6時半から8時半の間に浣腸。

9時頃に坐薬。


どちらも排便後は流さずに、ナースコールして便の状態を見てもらわなければならない。これもまたキツイ…看護師さんは慣れているからなんとも思わないだろうけど、精神的にキツイ。

まあでもそんな事言ってられない。

給湯室の浄水をいただきに歩こう。売店が無いから2リットルのペットボトルの水を持って来たけど、これは大正解だった。